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2018年12月24日月曜日

戦争が起きなかった年号

そう、平成は戦争が起きなかった年号でした。その前の年号までは、いつも戦争がありました(古い時代についてはもしかすると正確ではないかもしれないけど)。

元左翼としては、天皇のことを書くのは、なかなか難しく、さすがに、陛下と呼ぶのには抵抗があり、だからといって、天皇、だと、呼び捨てのよう。だけど、他に適当な呼称もないので、やはり、天皇、とかかざるをえません。

ともかく、平成の天皇としての最後の(?)記者会見を見て、胸を打つものがありました。こんなことを書くようになるとは思わなかったですが。

戦争のないのが当たり前のように感じられる今の日本。でも、それはほんの最近のこと。前の元号の時の戦争があまりにひどかったから、もうやらないと憲法を定めたわけで、それからまだ100年も経ってません。ほんとに、以前の元号では常に天皇は利用され、その名の下で戦争が行われ、多くの命が失われてきました。

ころころ入れ替わり責任をとらない政治家と違って、代わることの許されない天皇にしてみれば、自ら表す国の意志として、人の命が奪われていくのは、まったくたまったものじゃない、そんな胸のたけを感じます。だからこそ、この最後の会見ではあれだけ長く沖縄のことについて触れられたのでしょう。象徴としての最後の役目と思われたのかもしれません。だからこそ、11回も沖縄にいかれて、今年、天皇としての最後の年に行かれたわけですね。

これを書いてる今日はクリスマスイブ。エストニアの放送局Klassikaradioでは、ちなんだ曲がずっと流れています。礒山 雅氏による労作、「マタイ受難曲」によれば、イエス・キリストが教えを説いて各地を回ったのは、実際にはわずか2年余りだとか。そのときの社会にとっては、それだけの期間しか許されないような過激な思想だったのでしょう。

それから、2000年が経ち、我々は、北国の12月のでも穏やかに眠れるような科学という武器を手にしました。だけど、争いは絶えることはいっこうになく、無駄な命の奪い合いがこの世から消えた年なんて、一度もありません。

だからこそ、この平成という期間、つまり自分が表す日本においてだけは、国が表にたって人の命を奪うことはなかった、 このことを、もっとも誇らしいこととして、語られたのかもしれません。多くの哀しみの中で、これだけは、と。

2018年12月18日火曜日

Finnpipette Focus Short, no longer available

いくらお金があってももはや買うことのできない実験器具、フィンピペットのFocus Short。研究者の絵筆のような、微量溶液を加えるための器具としては、ピペットマンという代名詞になってるGilsonがもっとも一般的。だけど、私は小ぶりで軽量のフィンピペットのほうが好きです。これはその名の通り、フィンランド生まれ。このフィンは、なぜか、ギルソンと違って、モデルをころころ変えます。このFocus Shortは、確か、10年以上前のモデル。5年間くらい売られてたでしょうか。もっとあったかもしれませんが、気がついたら、使いにくいモデルしか買えなくなってました。

ラボの使ってない引き出しから出てきた左のP-3のタイプ、チップディスペンサーがついた形ののが出てきました。ダイヤル回し、チップdispencer、サイズ、重量、ともにベストで、すごく貴重。
 P-200やP-1000はまだ完全型のがラボに数本ありますが、P-3というか、FocusShortの良さには当時はあまり気がつかず、あまり買ってなかった上に、特にP3はディスペンサーの部分が壊れやすいのか、残るはこの1本だけ。

メーカーにはいつも、これを復活させてくれと御願いしてますが、作ってくれる由もなし。以降出てきたモデルはいずれもいろんな難点があり、仕方なく買いますが、何でこんなの作るのかなというのばかり。

ただ、ネットで探すと、このタイプも見積もり依頼、というのが出てきます。ひょっとして、世界のどこかに秘密工場があって、そこではひろかにFinnpippete Focus Shortを作り続けてる、などと妄想したいところ。でも、たぶん、このサイトは、こんなマニアを狙った個人情報の抜き取りサイトのよう。確かに、ついクリックしてしまいそうだ。この世はいつもこんなものです。

2018年12月14日金曜日

牛乳を飲む猫

この猫は牛乳が好き。だけど、飲むのが下手で、いつもこんなになってしまう。

本人はあんまり自覚がないらしく、何をこちらが喜んでるのかといぶかしげだ。