いくらお金があってももはや買うことのできない実験器具、フィンピペットのFocus Short。研究者の絵筆のような、微量溶液を加えるための器具としては、ピペットマンという代名詞になってるGilsonがもっとも一般的。だけど、私は小ぶりで軽量のフィンピペットのほうが好きです。これはその名の通り、フィンランド生まれ。このフィンは、なぜか、ギルソンと違って、モデルをころころ変えます。このFocus Shortは、確か、10年以上前のモデル。5年間くらい売られてたでしょうか。もっとあったかもしれませんが、気がついたら、使いにくいモデルしか買えなくなってました。
ラボの使ってない引き出しから出てきた左のP-3のタイプ、チップディスペンサーがついた形ののが出てきました。ダイヤル回し、チップdispencer、サイズ、重量、ともにベストで、すごく貴重。
P-200やP-1000はまだ完全型のがラボに数本ありますが、P-3というか、FocusShortの良さには当時はあまり気がつかず、あまり買ってなかった上に、特にP3はディスペンサーの部分が壊れやすいのか、残るはこの1本だけ。
メーカーにはいつも、これを復活させてくれと御願いしてますが、作ってくれる由もなし。以降出てきたモデルはいずれもいろんな難点があり、仕方なく買いますが、何でこんなの作るのかなというのばかり。
ただ、ネットで探すと、このタイプも見積もり依頼、というのが出てきます。ひょっとして、世界のどこかに秘密工場があって、そこではひろかにFinnpippete Focus Shortを作り続けてる、などと妄想したいところ。でも、たぶん、このサイトは、こんなマニアを狙った個人情報の抜き取りサイトのよう。確かに、ついクリックしてしまいそうだ。この世はいつもこんなものです。