こういうとき、8インチ弱のaura oneでなく、新しく出るソニーの13インチのリーダーが脳裏を横切りますが、今では2段組の本はあまりないので(ハヤカワミステリといくつかの全集本くらいか)、そのために買うのもばからしい。
2段組を上下に分けることができれば、aura oneなり auraH2Oを横にして読めばいいだけで、実際、数年前に、一冊だけ、ハヤカワミステリをそうやって自炊したことがあったのでできるはず。どうやったのか、その設定を記録してなかったので、今回、再び、2段組の1ページを2ページに分割表示するように設定を試行錯誤。結局、2つの設定だけでした。「回転」を時計回りに、「縦横比」をチェックを入れて「半分個」に。普通は余白をぎりぎりまで削るために入れるトリミングの設定は、はずしたほうが、中央にズレすぎるのを防ぐことができるので0のまま。逆にそのサイズ設定を毎回する必要もないし。またページ補正を単純横優先にするのもポイント。
今度は、この設定を保存しておきました。これだけでどんな小さな2段組も楽に読めるようになりました。もっともページめくりがやたら頻繁、文字がでかすぎ、というのは当たり前にしても、ともかく読みやすくなります。
このChainLP、これがあるから自炊ができているわけですが、なんて優れたソフトなんだろうと改めて感心。この設定では、1ページが2ページになるわけですが、この設定にすると自動的に1、2の選択タブが↓のようにパネルの下に出て、分割して2ページに表示できます。
このソフトを作ってくれた人には、ただただ感謝。完成度が高く、便利で、Windows10になっても安定です。日本語ができないとこれが使えず、あとはCalibreくらいしかないので、自炊の範囲が限られるでしょう。有料のはあるようですが。だから海外では、自炊はあまり聞いたことがなく、電子本が少なくとも日本よりは売れてるのかな。だけど、電子本は、ただ本をスキャンしただけのもあり、解像度も低いのでAmazonのレビューを見ると、細かい部分が見れないと怒りのコメントも珍しくありません。技術自体はそんなに難しいはずもないのに。
5年経っての追記
この記事、今でも多くの方が検索してみられてますので、最近気がついたことを一つ。上のやり方でやると、ページの分け位置がずれて、片方のページの上か下が切れてしまうことがあります。中心がずれてるわけですが、この場合、ChainLPのトリミングでもやった限りでは解決できませんでした。
仕方ないのでこの場合は、ACROBAT等のpdfの編集ができるソフトでまず文字領域だけを表示するようトリミングをして、これを保存の時に画像のみを連番の.pngファイルとして保存し、zipに圧縮します。次にこのフォルダをChainLPで開くときに、dirとして開くと、トリムさせた画像の部分だけが100%として表示されるので、これを上の方法で2つにわければ均等に分けることができて、奇数と偶数ページでどちらかが切れることが解消されます。
もちろん、このときに適当に余白を上下均等に入れれば、文字がでかすぎる感も減らせますが、老眼的には特に問題ないかな。見栄張っても仕方ないし。
さらに時が経ち2023年の追記
いまだに多くの方が毎日来られてるのは、やはり自炊で電子リーダーのサイズが小さいということですね。koboさんでなくてもいいのだけど、どこか9インチのを出してくれればいいのだけど。 ともかく、この2段本のやり方はずれる場合の対処をこの前の追記に書きましたが、これはめんどくさい。こんなことしなくてもChainLPの設定でこれに対応できることに気がつきました。それは編集>トリミングを開いて、出てきたこのパネル、
これの右上の事後トリミングの中の左側(か右側)の数字と、下の余白の、事後トリミングと反対側の数字を設定すること。これで、2段の範囲が設定できるようです。それから、詳細設定>画像で1bitにしたほうが、サイズが半分になるし、読みやすく、見栄えも良くなるみたいです。2bitで今までやってきましたが、単にストレージを無駄に使ってました。全部入れ直し中という・・・ それにしても、改めて、このソフトのものすごさには感動します。