6日に発売のKobo aura oneを、午前中に注文したら、昨日、到着。早!
確かに軽い。これなら持ちやすい。まずはセットアップ。これがネットにつながないとできず、しかも楽天にログインする必要がありうっとうしいですが、とりあえずインストールだけやって、WiFiを終了。とにかく自炊した本がどのように表示されるのかが気になり、気もそぞろにマイクロUSBでPCにつないで本を入れてみました。そういえば、これは確か、防水だったと思いますが、H2OのようにマイクロUSBのラバーカバーがなくなり、さしやすくなりました。
スキャンした本の解像度はとにかくスペック通り、1872x1454にして、ChainLPを使って、まずは、今まで同じ大きさのリーダーで愛用している、InkPadと同じくEPUBフォーマットに変換して入れてみました。ところが上下に無駄なスペースが出て、小さくしか表示されません。ネットで調べるとauraではKobo eReader.confのファイルの設定を書き換える必要があるとあって、TeraPadで書き換えてみましたが、だめ。ふと、KOBOだからaura H2Oと同じでcbzならどうだろうとやってみたところ、あっさり解決。全画面表示になりました。なかなか焦ります。
aura oneが売りにしてるものに色温度・明るさの自動調整というのがあります。なるほど暗いところでは赤っぽくなります。でも、普通、色温度が低いともっとオレンジ色になると思うのですが、ちょっと赤すぎて、あまり心地よいとは思えないので、これはちょっとだけ入れる程度にして、また、自動調整もうるさいのでオフにして、結局、ちょっとだけ赤い色調に固定しました。
さすがはcarta Ink、特にバックライトを少し入れたときのコントラストが高く、紙のように鮮明です。以前、InkPadを買ったときに撮影したのと同じくカフカ全集の日記で比較すると、
左がaura one、右は今で使ってたPocket bookのInkPad(英国経由で入手)。こうやっても左が赤く見えるだけであまりよくわからないですが、実際には鮮明さにかなり差があります。InkPadはPearl Inkなので、なんだかぱっとしない感じで、これがいまいち感を強めてました。また、解像度が高い分、精細感もあります、書きましたが、なぜでしょう、解像度はInkPadが1600x1200なのでたいして変わらないはずですが。Carta eInkのせいかな。
もう一つ、InkPadに比べて大きな差は速さ。解像度がでかい分、ファイルサイズはH2Oより77%大きいのですが、割と快適に動きます。起動も速いし。InkPadはなによりもそこが不満。まったりしすぎ。速さはH2Oとほぼ変わらないくらいかな。文字表示領域の広さはInkPadとほとんど同一です。
また、displayはH2Oとは違って、フラットで、ベゼルとの境の段差がなく、ざらざら感がH2Oから進化していて、なかなか新しい感じ。ただ、裏側の滑り止め、鉄の土瓶の表面にあるような小さなさざ波のような作りは、あまり快適では無いかな。慣れでしょうが。
当然ながらKOBOとはいえ表示は日本語にできるので、InkPadのように日本語が文字負けしたり(表示されなくて当然なのだけど、中途半端に漢字も出るので日本語も入れてます)、本の整理はH2Oと同じようにできます。というか、ソフトはほとんどH2Oと同じ。
最大の難点はmicroSDが差せないこと。8Gとはいえ、実質は6.7Gしかなくて、単行本100冊、削って200冊くらいですか。ま、そのころには別のが出るだろうからいいか。一台にすべてを放り込む必要は無いわけで。
Aura H2Oは女房がなかなか返してくれないので、これをデフォールトにしようかとも思ってます。これで電子ブックリーザーはキンドルからはじまって4冊目、と書いてましたが、よく考えると、5冊目になりました。2つのキンドルの方にはあわせて300冊くらい、端末には満タンになりました。auroH2Oに400冊ほど入ってます。これはさすがに文庫本専門で、128GmicroUSBにしてるのであと3000冊くらいは入る計算で、文庫はこちらにしてあとは壊れるまで十分。女房さえ返してくれれば。InkPadに単行本が200冊くらいか。
本の処分ができつつあるので、一室の壁を全面埋めていた書棚はバルコニーでの植物用の棚として活用されつつあります。地震が来ても本が倒れて生き埋めになることはなくなったかな。
さすがにこれは売れてるようですね。キンドルはハードはほぼあきらめてる印象があり、本格的電子本リーダー(というよりは本の電子リーダーか)はKOBOの独占になりつつあるのでしょうか。これはあまりよろしくないのですが。
付記
2017/2/11
この記事に、いまだに多くの方が訪問してくれていることに気がつきました。ので追加を。今では、すっかり私はaura one、女房はaura H2Oになりました。次の記事で書いたように、解像度を落とすことで、スキャンした本のサイズを減らせるので、メモリの制約は今のところまだ感じません。懸案だったブルーライト対策のうっとおしさは、自動設定を外し、適当な色温度に固定したら、なかなか良い感じになりました。
まったく何の問題もなく、どこに行くのもこれ一冊。文庫本からハードカバーまで無理なく読めます。2冊のキンドルはすっかり出番がなくなり、バッテリーも切れたままです。一度、aura oneを使うとキンドルはもう読めません。電子本さえ買わなければWiFiをつける必要は無いので切っておいて、毎日一時間開いたとすると、バッテリーは、公称の1ヶ月よりかなり長く持ちます。少なくとも6週間は持ってる印象です。もちろんどれくらい一日読むか、背景照明に寄りますが。薄いので持ちやすく、背広のポケットは無理でもジャンバーやコートなら楽に入るし、バックに滑り込ませるのも難なし。唯一の不満は大きな本になると読みづらいことですが、これは仕様。
この上の機種だとBOOX N96という9.6inchのが出てますが、解像度が1200×825と低く、BOOXはcarta inkでなくてpearlなのじゃないかな、とあまりそそりません。koboがこのサイズを出してくれないかな。
日本からは直接買えませんが、PocketBookはInkPad2というのを出しましたが、これもいまだにPearl eInk。同じ8インチ。MP3がついただけ?そんなにCarta inkはハードルが高いのかな。