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2017年10月25日水曜日

ミルク・ティ

はじめてコンサートというものに行ったのは、この人めあて。中学校の頃、おおきな体育館(と長らく思ってましたが、何とか会館だったかもしれない)で行われたコンサート、フォークの有名人たちが一堂に会して、九州には滅多に来てくれないから、当然ながらの大行列。友達でそんな趣味の人はいなかったので、一人で長い行列を並んでました。

お目当ては遠藤賢司でした。なにより、ミルク・ティという曲。この歌、詞と旋律とギターが見事に調和したこの世界が好きで、ギターで良く弾いてました。若い頃にしか書けない曲、絶対に。

冬の長い陽が いっぱいの坂道で 
あなたとわたしは黙って 影をみてたわ

そんな、永遠に続きそうに思えた日々のこと。

不思議なくらい、実際にそのコンサートがどうだったかは覚えてないのですが、ともかくこの曲は歌ってくれなくて、がっかりしたことを覚えています。もとより、そんな曲じゃないわけで、今にして思えば。

20年くらい前からフォークソングを再び、とNHKが取り上げて以来、テレビでその演奏をはじめて見ることができました。でも、頭の中で実際に聞いていたのは、親父が無理して買ってくれた、カセットテープレコーダーで何度も何度も聞いていた、あの当時の彼の、きっとどこかのコンサートでのライブ。

つい最近まで演奏活動を続けておられたようですが、がんで亡くなられたそうです。最後まで演奏会の予定が入っておられたとか。

帰宅途中、車の中から、流れ星を見ました。ドライブレコーダーで捉えたのがこちら。30秒過ぎ、JRをくぐって地表に出た瞬間、画面中央上に、磐梯山の方に流れて消える星が写っています。ほんの一瞬のちいさな点、でもいつまでも残しておきたい。